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田舎暮らしで大切なのは

手に入ると思ったブーツが夢と消え、代わりに黒い長靴が玄関にドーンと反っくり返っています。ア~アと、ため息です。

なんと、靴や服装にこだわる女と、皆様お思いのことでしょうね。
全然違うのですよ。本当は頓着無しなのです。その、、以前はね。 
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実は6年ほど前に、足が痛くて歩くのも難儀になってしまったのです。
田舎暮らしを初めて6~7年の頃で、毎日が面白くてしょうがない時期でした。
自宅の庭と他に畑も借りて朝から晩まで土いじりをしていたのです。

スキとクワの区別も付かない私が、地元に出来た友人夫妻から農作業の手ほどきを受けて始めたのです。
手間暇かければ野菜や花はきちんと応えてくれます。3年目の夏には自家野菜で十分間に合うようになりました。5,6年目には野菜を御近所に配るほどになりました。
その頃です。足が痛くなり出したのは。
足の土踏まずとその周辺が特に痛く、熱を持っている感じです。
スネも膝も痛みます。夜寝ている時もジンジンと傷みます。
病院にも行きましたが、「使い過ぎと加齢によるもの」との診断でした。

本当に落ち込みました。やっと念願の田舎暮らしが軌道に乗りだしたところなのに。
足が痛くてはこの生活は断念しなくてはなりません。
どうしよう、どうしよう、としばらく悩みました。
その頃は、靴に無頓着でホームセンターで売っている1足1500円なんて言う靴を履いていたのです。農作業には長靴もよく使いますがこれも同様に安物でした。

私の嘆きを聞いた友人が、水が閉じこめてある中敷きをプレゼントしてくれました。なんでも丸善で扱っていた外国製だとか。早速ワラをもすがる気持ちで使ってみると、驚くほど痛みが和らいだのです。
それでハッと気がつきました。問題は靴だ!と。

早速それまで履いていた靴を全部廃棄し、新しい靴に取り替えました。
その時初めてシューフィッターと言う専門家にもお世話になりました。

完全復活に1年ほど掛かりましたが、今ではすっかり元通りです。
それ以降、靴だけはこだわっているのです。
私の暮らしが持続できるかどうかは、靴に掛かっているのです。

何処で暮らそうと健康が一番大事です。でも慣れない土地で田舎暮らしを始めるのなら、特に足と腰が丈夫なことは必須条件です。
ワラビやキノコを、ヤマブドウやサルナシ、等自然の恵みを戴き、
畑で野菜を作り、花壇で花を育て、、
総て足を踏ん張っての仕事です。こんなに楽しい世界があったのか?と時間も忘れるほどなのです。

でも、どこかが痛くて口をへの字にして動いていたとしたら 楽しくなんかありません。むしろ苦痛の連続です。
だから、結論!靴にはこだわるのです。

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