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早い者勝ち

大雪の中をいつもの温泉に行きました。
今日は私好みの時間です。

大雪のウイークデーなので、中はガラガラ、、、浴室内は二人連れの主婦だけでした。 
ゆっくりお湯とお喋りを楽しんでいる二人を見て、ミヨさんを思い出してしまいました。

ミヨさんと二人で、温泉、食事、お喋りの3点セットで良く出かけたものです。大町地域は勿論のこと 穂高、明科、白馬と近隣の温泉は総なめと言って良いほど、、、でもそのミヨさんはもういません。

仲良し二人組の声を聞いていたら、次々と思い出してきます。
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温泉以上に良く出かけたのが、お花見です。
春一番の福寿草に始まって、カタクリ、桜、花菖蒲、百合、、、、と夏の終わりまで近隣の花を追いかけて、毎年出かけたのです。
二人とも花は大好きですが、好みはまるっきり違います。

ミヨさんは、バラとかボタンのような絢爛豪華な花が好き。それに対して私はスミレとかエンレイ草のような地味な花が好き。
春、ミヨさんの広い花壇に日本スミレやビオラが顔を出すと抜いてしまうので、私は慌てて拾います。
私の庭に派手なダリアが咲いた時は、根ごとアチラに引っ越しです。

そう言えば手芸も大好きでしたが、やはり好みは違いました。
好きではない布を 彼女は大層気に入って、使ってくれたものでした。

着ている服の好みも全然違います。

そんなに違う二人ですが 意見がぴたりと一致したことがあります。

大切な人が死んだ時は
「死んだ人が可哀想なのではなく、残った方が可哀想」であり
「死ぬのって早い者勝ち」だ  ということが一致したのです。

先に逝く人は、やり残したことや気掛かりなことなど未練はあっても、その日で終了です。例え120歳まで生きたとしても完成した人生などあるはずもなく、みな未完の終了です。
でも残った方は、その先10年、20年と延々寂しさや哀しみと共にあるのです。だから、「先に死んだ者勝ち」とおもうのです。

こんな風に考えるのは私だけ?と思っていたのにミヨさんも同じだったので とても驚いたのを、、、温泉につかりながら思い出しました。



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by ubayuri | 2009-03-03 22:15 | 子ども時代・思い出 | Comments(0)