人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人形展を見て思い出が炸裂!

人形展を見て思い出が炸裂!_f0161708_2265674.gif

一昨日、松屋銀座店で開催中の「昭和・メモリアル 与勇輝展」を見てきました。
激動の昭和を人形で現したのですが、
一万の言葉よりも、百枚の写真よりも 雄弁に人形たちは物語っていました。特に戦後の混乱期の人形たちは作品数も多く、うばゆりの子供時代と重なり心を打たれました。

二日たったのに、まだ人形の表情や仕草が目に浮かびます。
ものの無い時代にたくましく生き抜いた子供たち。どの子も命がみなぎり希望に燃えています。
あの時代にうばゆりも生きてきたのかと思うと誇らしくなります。
    ★
3~4歳頃のことです。どこか大きな駅のホームに列車が入ってきました。すごい混雑で人々は我先に殺到します。父はうばゆりをヒョイと抱き上げて列車の窓から座席に座らせたのです。殺気立った人々が乗り込んでくるけれど父の姿は見えません。人生で一番恐怖を感じたのはあの時です。
どこかに買出しに行ったのだと思うのですが、なぜ父と二人だったのか、どこへ行ったのか、何を買ったのか、全く覚えていません。ただ殺気立った人の波と窓から放り込まれたことだけを覚えているのです。

5歳のときのことです。小学校の運動会で来年入学予定の子供がかけっこに出るのです。ゴールにはひよこが置いてあって おみやげに貰って帰ってきました。可愛いピヨピヨひよこは直ぐに大きくなってトサカが生えてきました。どの子のもらったのも皆雄鶏になりました。
うばゆりのは気性が荒くて小屋に入ろうものなら全身血だらけになるほど突付いてくるのです。羽を広げて飛び掛ってもきました。
それに卵を産まない鶏なんか飼っている意味が無い時代です。だからちっとも可愛くありませんでした。

半年後に東京に引っ越すことになりました。知り合いのおじさんたちが家に集まって送別会のようなことをする朝に その鶏は絞め殺されました。初めて鳥を殺すところを見たのですが、頭を落として逆さまにぶら下げた光景が頭に焼き付いています。
鶏すき焼きの大ご馳走になり、皆がわいわいお酒を飲んで食べている光景を思い出します。

人形展を見て、思い出が次々と湧き出てくるのです。



          -----------
【ブログ村・シニア日記】 ←ランキングに参加しています。応援のクリック お待ちしています。
【ちょっとお茶でも】 ←コメントはこちら

【ナッツベリー】 ←森のロッジへ
【古日記】 ←以前のうばゆり日記&チョットした情報はココ



今日もお読みいただき有り難うございました


    ----------------
by ubayuri | 2010-09-28 22:23 | 子ども時代・思い出 | Comments(0)